君と、A列車で行こう。

鉄道とシミュレーションゲーム「A列車で行こう9」を中心に綴るブログ。

三陸鉄道全線乗り通しの旅 (1)盛~宮古間

f:id:katayoku_no_hito:20190504101318j:plain

旧山田線区間を走る三陸鉄道の列車。津軽石駅にて。

令和最初のゴールデンウィーク、2019年3月23日に旧JR山田線区間を併合した三陸鉄道に乗車しました。

今回の目的は、その全線を通して運行する列車に乗車することだったので、沿線の探訪などは後日のお楽しみということになります。

乗車したのは次の列車です。

盛駅発 8:05(5205D)→釜石駅発 9:02(5009D)→宮古駅発 10:44(5111D)→久慈駅着 12:35

4時間30分のロングランになります。途中、釜石駅で5分、宮古駅で16分の停車時間がありますが、それ以外は列車交換待ちぐらいでさしたる長時間停車はありません。

なお、全線開業時点のダイヤでは、盛~久慈間を直通する列車は盛発が8:05・15:20の2本、久慈発が5:52・8:05・16:06の3本となっています。

f:id:katayoku_no_hito:20190504074320j:plain

三陸鉄道盛駅南リアス線の運行再開までは「ふれあい待合室」として、駅舎内の待合スペースを交流スペースに利用していました。

f:id:katayoku_no_hito:20190504074445j:plain

そのすぐ隣にあるJR大船渡線盛駅

基本的な構造は、駅舎側の単式ホーム1番線がJR大船渡線BRTの到着ホーム。島式ホームの2番線が大船渡線BRTの乗車ホームで、3番線が三陸鉄道のホーム。1番線ホームと島式ホームの間は横断帯があり、平面移動で乗り継ぐことができます。

通常の鉄道駅のように跨線橋もありますが、それを使う意味はもはやないといっていいと思います。

構内図は今のところ、JR側・三陸鉄道側のどちらのWebサイトにも掲載されていないのですが、下記記事に略図がありました。

news.mynavi.jp

 

f:id:katayoku_no_hito:20190504075043j:plain

留置されていた貨車。

三陸鉄道って貨物輸送もやってたんだっけ? と思ったのですが、調べてみると岩手開発鉄道という貨物鉄道会社が乗り入れているようです。

この岩手開発鉄道のせいで手痛い勘違いをすることになります(注:岩手開発鉄道は何も悪くないです)。

f:id:katayoku_no_hito:20190504075153j:plain

南側にある車庫から入線してきた三陸鉄道の列車。3両編成で、2両は通常の車両、もう1両は写真のレトロ車両です。

三陸鉄道の車両は、震災後、クウェートからの援助が分配されて新造されたものもあり、そうした車両には、クウェートの国章と感謝のメッセージが車両に記されています。写真でいえば前面左下にある気球型のマークが国章になります。

さて、このレトロ車両は回送で、乗車できるのは残り2両とのことなのでそちらに乗り込みます。

ここで痛恨のミスをやってしまいます。

当然、三陸鉄道に乗るなら海側の車窓を見たいわけです。なので、乗車して北向きに発車すると想定して、海側になるはずの席に着いたのですが、しばらくして南向きに動き出したので驚愕です。

f:id:katayoku_no_hito:20190529224633j:plain

盛駅付近の地図。青い線は大船渡線BRT、三陸鉄道は南東方向にカーブを描いて進む

あらかじめ地図ぐらい見ておけばよかったものを。

勘違いをした原因として、

  • 北に向かう鉄道なんだから当然北に進むと思い込んだこと。
  • 列車が南側の車庫から入線してきたので、そのまま北に進むのが自然に見えたこと。
  • 実際に北には線路が延びていて(実は岩手開発鉄道の線路)、そこを進むように見えたこと。

があります。

乗車される方はくれぐれもご注意ください。

時すでに遅し。海側の座席は地元の町内会と思われる団体旅行の方々が座っていてどうしようもありません。お菓子やビールを配ったりして、三陸鉄道の旅を賑やかに楽しんでおられました。

リアス式海岸の複雑な地形。山の中をトンネルで抜けたと思ったら海岸沿いに出て、またすぐに山中を進むといった感じで、めまぐるしく景色が変わっていきます。

そうして釜石駅へ。
f:id:katayoku_no_hito:20190504085459j:plain

f:id:katayoku_no_hito:20190504085640j:plain

ここで乗客が急増します。3両目のレトロ車両はどこかで切り離すのかと思っていたのですが、ここで増結車として解放されていたようです。知っていれば移動できたものを。

旧山田線区間に入ると、ほぼ座席は埋まり、立ち客もちらほらいる状態で進んでいきます。

f:id:katayoku_no_hito:20190504091405j:plain

f:id:katayoku_no_hito:20190504091639j:plain

釜石から2駅目、鵜住居(うのすまい)駅付近。復興のために造成されたのが見て取れる車窓。

f:id:katayoku_no_hito:20190529231045j:plain

Googleマップを見てもそれは一目瞭然でした。

この鵜住居地区は、三陸鉄道が以前から運行している「復興の今」学習列車の新しい訪問先となるようです。

www.sanrikutetsudou.com

旧山田線という新しいコンテンツをさっそく活用しようというのはいい取り組みだと思います。

f:id:katayoku_no_hito:20190504091854j:plain

f:id:katayoku_no_hito:20190504091935j:plain

f:id:katayoku_no_hito:20190504092205j:plain

大槌駅付近の車窓。ここもまた、震災で甚大な被害を受けた地域。町役場が津波に襲われて町長が行方不明となり、やがて犠牲となったことが判明したというのも、やはり報道を見てショックだったことの1つでした。

f:id:katayoku_no_hito:20190504092659j:plain

吉里吉里駅付近の海岸。このへんで海側のロングシートが空いたので移動します。

この「吉里吉里」という地名は、以前に「A列車で行こう9」の動画を作った時に、名鉄の「吉良吉田」をもじった「吉里吉里吉田」という駅名で出したことがあったのですが、そもそも中学生の時に読んだ井上ひさしの小説「吉里吉里人」がすごく印象に残っていて、一度行ってみたかったところなのです。

f:id:katayoku_no_hito:20190529233655j:plain

浪板海岸駅近く。列車の写真を撮っていた方がいました。

f:id:katayoku_no_hito:20190504093227j:plain

浪板海岸駅から先の区間。この辺は海岸線を直線的に走ります。旧山田線区間では随一の眺望と言えるのではないでしょうか。

f:id:katayoku_no_hito:20190504093240j:plain

f:id:katayoku_no_hito:20190504093313j:plain

 

そして宮古駅へ到着。盛駅から乗り合わせていた団体旅行のご一行がここで下車したので、空いたボックスシートに移動しました。

停車時間の間に、車内で弁当の立ち売りがありました。

f:id:katayoku_no_hito:20190504103244j:plain

三陸産あなご、かき鮭いくら弁当」。長い!そのまんま!そして非常にわかりやすいネーミング。

三陸の海の幸がこれでもかと詰め込まれた贅沢な弁当。ひとつひとつの食材が美味しいのはもとより、食材に合わせて白飯と醤油飯を使い分けるなど、至れり尽くせりのお弁当でした。ごちそうさまでした。

実はこの日、久慈駅で売っている有名な「うに弁当」を前日予約するのを忘れていたため(当日販売は限定20食ですが、前日に電話予約しておけば別に買えるらしい、とのこと)若干凹んでいたのですが、この弁当に出会えたおかげでそれも気にならなくなりました。

宮古~久慈間の旧北リアス線区間は、動画のアップロードとかもあるのでまた改めてにしたいと思います。

下記記事で続きを書きましたので、ご覧ください。

a-train.hateblo.jp