世界遺産「平泉―仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群―」の構成資産の1つです。
JR平泉駅から、それほど遠くはありません。バスで行くなら10分程度。
岩手県交通の国道南線系統(イオン前沢~中尊寺(平泉)~平泉駅前~一関駅前)、もしくは平泉町巡回バス「るんるん」で行けますが、巡回バスの方が日中15分間隔(春~秋の休日。それ以外は30分間隔)と本数が多く便利かと思います。
ところで、この日はゴールデンウィークの真っ最中。「春の藤原まつり」の最も混雑する日ではなかったですが、その期間中ということもあり、付近の道路が渋滞しているのは電車からも見えていました。バス停にいても、なかなかバスが来ないという声が聞こえてきます。
しかも、諸々予定変更があった影響で、列車の乗り継ぎの都合上、わずか50分ほどしか時間がありませんでした。
バスを待っていてもおそらくロクなことにならないので、同じ駅前ロータリーで待っていたタクシーを利用することにしました。
中尊寺という行き先を告げると、運転手の方はこう言いました。
「行くには行くんですが、通常通る道が渋滞してまして……。少し料金は高くなるのですが、山側の道を通って行ってもいいですか?」
もちろんそれで承諾し、山側の裏道をスイスイと進んでいただきました。
本来は県道300号線を利用した、上の地図の「標準ルート」の方を通って参道入口まで行くのですが、今回通ったのは「裏道ルート」の方になります。渋滞知らずでわずか5分で到着。
しかも下車したところは参道を抜けた本堂の目の前。時間を節約したい状況では願ったりかなったりです。
混雑する日に向かう場合には、覚えておいて損はないのではないかと思います。
中尊寺の本堂。参拝のために長い列ができていました。
本堂の御朱印所。
令和の最初の日、日付入りの御朱印を求めて数時間もの行列ができた、ということが話題になっていましたが、この日は最初の日ではなかったせいか、特別な御朱印を出していたわけではなかったせいか、皇室に特にゆかりがないせいかよくわかりませんが、特に混雑はしていなかったようです。
本堂の入口。
この時期、東北地方とはいえ桜の最盛期は過ぎているはずですが、まだ咲き残っている桜も数多くありました。
さて、本堂以上に行列ができていたのがこちらになります。
皆さんご存知、金色堂の拝観です。
これが中尊寺の案内図。この図で、本堂から金色堂まで延々行列ができていたのでした。
「1時間ぐらい待った」という声が聞こえてきて、拝観は諦めました。
この行列の奥の方に、拝観券売り場が見えます。
拝観券がなくてもちょっとぐらい拝めないかと思いましたが、こうして入場門でがっちりガードされてしまっていました。
本堂までは裏道でスイスイ行けても、金色堂を拝観するのは大変そうなのでお気を付けください。
さて、そういうありさまを見たところで、もう時間もないので参道を下っていきます。
清々しい木立の道。
参道の途中にある物見台からの眺望。
これが、中尊寺に来たもう1つの目的でした。とにかく高いところから景色を眺めるのは好きです。
参道の入口。本来なら、ここから本堂へ登っていくはずでした。
ここからは、ひたすら渋滞する参道入口付近の様子をご覧ください。
満空案内完備。こういうのが必要になる場所、ということです。
唯一「混」となっている毛越寺(もうつうじ)は、平泉駅近くにある、世界遺産の別の構成資産。表示にある通り1.4kmであれば、車を置いて歩いてくるにはちょっと遠いです。
近くにあるレストハウスへ向かう道もご覧の通りです。
まだ満開と呼べる感じの枝垂れ桜が見事でした。
バス停から見える駐車場もぎっしり。
乗る予定だった一関駅前行きのバスが15分ほど遅れてきた、と思ったら、それはその1本前のバスが40分以上遅れて来たもの。その後の乗り継ぎには支障がない程度の遅れで助かりました。