以前から噂されていた話が、ついに現実になりました。
関西における有料座席サービスは、おそらく各社がそれぞれ出方をうかがっていて、南海の「泉北ライナー」や京阪の「プレミアムカー」「ライナー」がそれぞれ導入後に増発するなど、おそらく好調に見えることから、JRも踏み切ったという感じに見えます。
仕様に関しては上記ページや各種報道を見ていただくとして、ここでは、どの列車が対象になるのかを予想してみたいと思います。
発表では「上下4本」、つまり片道2本であり、有料座席車は223系1000番代4両編成2本の各1両を改造する形となっています。
ダイヤ等は決まり次第発表するとされていますが、本数を提示しているということは、もう内々ではほとんどダイヤは決まっているのでしょう。
ネットメディアの報道(といっても、要はプレスリリースを書き写したような程度の記事)には記載されていませんが、新聞社等の記事では、おそらくは同日の社長会見で得たと思われる情報から「朝夕のラッシュ時を想定」と記載されているものがあります。
JR西、新快速に有料座席導入へ 19年春から東海道線で : 京都新聞
運転区間は、東海道線の琵琶湖線(長浜-京都)、京都線(京都-大阪)、神戸線(大阪-姫路)の一部。ダイヤは朝夕のラッシュ時を想定し、1日上下4本から始める。通勤・通学客のほか高齢者や訪日観光客などのニーズを見込む。
以上の情報から、来年春のダイヤ改正において、以下の改正があるのではないか、と予想してみます。
朝ラッシュ時
- 下りは、野洲始発で、大阪駅着が7:00頃になる新快速を増発し、Aシートを連結(草津始発の特急はるかと、びわこエクスプレスの間ぐらい)
- 上りは、網干もしくは姫路始発で、大阪駅着が7:10頃になる新快速を増発し、Aシートを連結
夕方ラッシュ時
- 下りは、大阪駅始発の8両編成の新快速のうち、網干行き(18:22発もしくは18:52発)にAシート編成を増結し12両化
- 上りは、大阪駅始発の8両編成の新快速のうち、野洲行き(18:37発もしくは18:52発)にAシート編成を増結し12両化
おそらく、「Aシートの設定によって普通車が減った」という批判を避けるために、いきなりそういう設定はしないのではないかと思います。
なので、夕方は8両編成を12両に増やす形になるのではないかと予想します。
それを軸に考えると、朝の段階でAシート編成は大阪に来ていないといけない(回送する手もないわけではないですが)。現状、始発~朝ラッシュにかけて大阪止まりの列車はないので、新たに設定する形になるのではないかと思います。
「ラッシュ時ピーク前の列車を増発する」というのは、通勤ラッシュ対策としての首都圏的な考え方なのでちょっと怪しいですが、最近はJR西日本も増発・増車の傾向があることを考えると、あり得ないわけではないと考えています。
毎日休みなく運用するわけにもいかないはずなので、Aシート車が増備されるまでは、土曜・休日ダイヤの設定はないのではないかと思います。
※2019/6/23追記
上記の予想は大ハズレとなりました。
実際の乗車記は下記記事に書きましたのでご覧ください。