君と、A列車で行こう。

鉄道とシミュレーションゲーム「A列車で行こう9」を中心に綴るブログ。当面、東北地方太平洋沿岸の訪問をメインにしています。

函館本線を往く スーパー北斗から「山線」へ

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上記の記事からの続きになります。

2018/10/5 東京→札幌(2)

スーパー北斗9号 新函館北斗 11:09→長万部 12:20

新函館北斗を出たスーパー北斗は、最初はスピードを落として走り出します。

http://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/unkou/pdf/20180423_KO_sawarapuresu.pdf

にある、渡島砂原周りの徐行運転の影響なのでしょうか。

 

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出発してしばらくして、車窓から見えた函館山北海道新幹線から見えたのと比べると、もうだいぶ小さくなっていました。

大沼を通過して大沼公園に停車。昔、夏にレンタサイクルを借りて、確か小沼の方だったと思いますが、ぐるっと回ったことがあります。涼しい空気と静謐な雰囲気に浸りつつ、当時の悩み事について考えを巡らせていたりしました。

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そして車窓に現れた駒ヶ岳雄大な姿にただただ見惚れるばかり。

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新函館北斗駅で買ってあった駅弁は、場合によってはこの車内で食べることを考えていましたが、そんな暇はありません。

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森駅が近くなり、遠くに内浦湾が見えるようになってきました。こういうチラリズムがたまりません。

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森駅で発車を待つ機関車。

こういう光景はできれば車内から出て撮りたいですね。

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森駅を出てすぐ、鳥たちが集まる水辺。

天候もよくなり、車窓の素晴らしさに夢中になっていました。

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ガラス越しであることが残念でなりません。

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時折こうして海岸から離れ、陸側の景色が変化するのも楽しいのです。

そうして、ひたすら車窓を堪能していたらあっという間に長万部

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出発する特急列車を見送り、この先は「山線」と呼ばれる小樽方面へ進みます。

長万部駅周辺を歩く

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次の倶知安行きの発車までは50分ほどあります。

もし、この付近にめぼしい食べ物屋があるなら、駅弁よりそちらを優先したい感じ。

そんな感じでふらっと歩いてみると、すぐ近くによさげなカニめし屋があり、立ち寄ることにしました。

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注文したのはおすすめメニューのかにめし。

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後で調べてみると、昔は長万部駅構内で駅弁として売っていたとのことで、確かに、カニ身を甘醤油味で煮て水分を飛ばした、駅弁向けの料理になっていました。

まだ時間があったのでもう少し駅前を歩いてみます。海岸へ向かうと、久しぶりに見た標識が。

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要は、積雪したら路面の標識は役に立たないということで設置されている標識。別に北海道に限った話ではないはずですが、こういうところに、普段住んでいるところとの違いを感じます。

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海岸から北方面の眺望。

そうこうしているうちに、次の列車の発車時間が近づいてきたので駅へ。

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キハ150形の1両編成。車内には2人ほど乗り込んでいました。

かにめしは腹八分目よりやや少ない感じだったので、ここで、新函館北斗駅で買った駅弁を開けることに。

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ああ、こういう駅弁は大好きです。

いずれも大ぶりな身欠き鰊の煮つけと、数の子がそれぞれ3切れ、ドンドンドンと配置され、漬物や煮物が添えられただけの、シンプルな力強さ。

最近の駅弁は、1つ1つの食材を小さくまとめ、たくさんの種類の食材を盛り付けることで豊かな彩りを出す、というのが主流なのですが(前の記事のグランクラスの弁当などが典型的)、それと対極を行くこういう弁当には、いつまでも残ってほしいと願わずにはいられません。

接続する函館行きのスーパー北斗が、以前の大地震の影響で遅れていたこともあり、完食して発車を待つことになりました。

停車中、日本語と交互にずっと繰り返されていた、「This is a local train, bound for, くっちゃーん」の、最後の「くっちゃーん」のフレーズが耳に残ります。

長万部 13:18→倶知安 14:57

車窓派として辛いのは、窓が雨だれで一面汚れていたこと。

一般車両の掃除をそこまで細かくやっていられない、ということなのでしょう。

それは、今のJR北海道の状況を考えても、やむを得ないのだろう、とは思いますが。

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細かい車窓の変化はありつつ、基本的には木々の間を走り抜けていく形で、広い視界の眺望というのはあまり望めない感じでした。

周りが見えないので、なぜそこでカーブして、なぜそこに勾配があって、なぜそこで加速して減速して、ということがよくわからないまま、ひたすら前へ前へ進んでいき、そしていつしか列車本来の役目を忘れかけたころに、「ピンポーン」とチャイムが鳴り、停車駅のアナウンスが流れることで、これが普通列車だったことを思い出す、ということを、何度も繰り返していきます。

そして視界が開けてきたら、終着の倶知安駅へ。

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かつてはたくさんあった側線がすべて剥がされた、というように映る広大な空間。

よく見れば、本来上り本線があるべき1番線にも、線路がありません。

詳しい歴史はわかりませんが、かつてはこの駅も、貨物列車や旅客列車がもっと頻繁に走り、活気が溢れていたんだろうなあ、と想像してしまいます。

倶知安 15:18→小樽 16:26

倶知安からは2両編成に。やはり小樽近郊ではそれなりに乗客が増えるということなのでしょう。

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電動の行先表示幕は後から追加されたのか、使われないサボ受けが残ったまま。

 

さっきの件があるので、窓の汚れ具合を確認して比較的綺麗な部分に着席。

1両目はまんべんなく雨だれの汚れがあり、2両目は、進行方向右側は黄色い汚れも付着してほとんど視界が望めないのに比べ、左側はあまり汚れがない、という具合で、1つの車両の中でも差があったりしました。

ただ、基本的には長万部倶知安間とあまり変わらない感じの車窓。

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やがて余市からは乗客が増え始め、遠くに日本海が望めるようになってきたと思ったら、ほどなく小樽に到着しました。

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下記の記事へ続きます。

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