2018/10/5 東京→札幌(1)
はやぶさ1号 東京 6:32→新函館北斗 10:57
まず、何のためらいもなく北海道へ向かいます。
当初は、まずは北上で下車し、北上線→奥羽本線→五能線(リゾートしらかみ)と経て青森へ至り、北海道入りは翌日の予定でした。
というより、最初に確保したのはリゾートしらかみの指定席であり、翌日以降はついでに北海道に行ってみよう、という程度の話だったのです。
ところが、台風25号が7日に北海道を直撃する予報となり、どのように旅程を組み替えるか悩んだ結果……なぜか北海道の方が優先度が高くなってしまい、2度目のトライだったリゾートしらかみはまたも断念せざるを得なかった、というのはこのブログにも書いていた通りです。
まあ、リゾートしらかみは当面いつでも乗れるし、距離的に遠く、廃線が事実上決まった区間もあるので、それを優先したという意味もあります。
旅程を検討する際、だいたい以下のようなことを重視して決めています。
- 乗ったことのない路線に乗れるか(いわゆる乗りつぶし)
- 車窓を楽しめそうか
- 訪れた先で絶景を見ることができそうか
- その他、何か新しい発見が得られそうか
乗りつぶしは一つ大きな指標ではあるのですが、とはいえ、何の発見も見込めない、ただ義務的に乗るような乗車はしたくないのです。
さて、新幹線は定刻に発車。
1度やろうと決めていた、東京-新函館北斗間のグランクラス乗車を決行する時が来ました。
特急料金よりもはるかに高い、グランクラス料金。
内訳を見ていただいたらわかる通り、合計26,720円という金額は、運賃別なのです。
グランクラスは、以前に東京-金沢間で乗車したことがあります。碓氷峠を越えたあたりで、あまりに快適過ぎてぐっすり寝てしまい、気が付いたら富山でした。
今回は、盛岡から先は乗ったことがない区間ということもあり、そこから先はできるだけ起きているのが目標です。
大宮を過ぎ、首都圏からの乗車が完了した時点で軽食の提供がありました。和洋選べる中でチョイスした和軽食は、秋らしい彩りとなっていました。
ひととおり堪能したら、おやすみモードへ。
仙台を過ぎ、盛岡で併結していたこまち1号を切り離し、さらに北へ。
車窓は見ていたのですが、正直なところ、見ている限りは「よくある新幹線の車窓」という印象。しかもトンネル区間が多く、八戸あたりからはトンネル内で電波も途切れる……という感じだったので、最初に提供されたスイーツやおつまみをいただく等、基本的には車内でまったりする方向で過ごしていました。
新青森に到着する少し前、北海道の胆振地方で最大震度5弱の地震が発生したという速報を見てびっくり。
それ自体で何か大きな被害が出るとは思わなかったのですが、当然、付近のJR線は運転を見合わせるだろうし、ダイヤの乱れによって今後の旅程に影響が出ないか、というのが心配でした。
まあ、その辺はなるようになる、としか言えないのですが。
新青森から北海道新幹線へ。JR東日本と違い、青函トンネルを中心にした情感あるアナウンスが特徴的。それぞれの路線の性格の差を反映しているようでもあります。
奥津軽いまべつ駅。ホームは極端に狭く、基本的には「乗降できるだけの設備はある」という状態。これが、この駅の位置づけを端的に表現しているかのようです。
いつかはこの駅を降りて旅をしてみたいです。
在来線との合流点あたり、でしょうか。奥には在来線の狭軌線、手前には三線軌道が見えます。
そして青函トンネルを経て北海道へ。
青函トンネルを抜けると北の大地。北海道らしい広大な風景が広がります。
青函トンネル自体は、乗客視点では「ただの長いだけのトンネル」という感じではありますが、出て風景が変わったのを見ると、やはり海を越えたという感慨があります。
木古内駅。ホームの構造としては奥津軽いまべつ駅と似たような感じ。
道南いさりび鉄道は、一応「乗車した」扱いではありつつも、昔の江差線だった時に夜行列車で行き来しただけなので、昼間にきちんと乗っておきたい路線ではあるのです。
それはまたいずれ……。
遠くに見えてきた函館山。新函館北斗に近づくと、短時間ではありますが、東側に函館山と函館市街を一望できる素晴らしい車窓が広がります。
なので、取れるなら東側の窓側がおすすめかと思います。
新函館北斗駅。今はまだ、行き止まりの線路。
12番線の発車(?)案内。そもそも発車する列車はあるんでしょうか。
これが札幌行きの発車案内に変わるのは、まだまだ先の話。
駅前の風景。
用地は確保したものの、誘致が思うように進んでいない、という話も出ていますね。「A列車で行こう The 21st Century」で誘致に失敗したかのような……。
この先に計画されている新八雲駅では、(公表されている資料では見当たらないですが)「新駅は市街地から離れており、従来型の整備は効果が見込めないため、駅前に牧場を展開し、極力視界を遮るものをなくすようにする」という案も出ているようです。
需要の少ない駅においては、「駅前に一大拠点を整備する」という従来型の整備から離れた発想が必要なのかもしれません。
地震の影響で定刻から少し遅れて到着したこともあり、写真を撮っていたら時間が無くなってしまったので、とりあえず売店で「鰊みがき弁当」を買って、次のスーパー北斗へ乗り込みました。
下記の記事へ続きます。