君と、A列車で行こう。

鉄道とシミュレーションゲーム「A列車で行こう9」を中心に綴るブログ。当面、東北地方太平洋沿岸の訪問をメインにしています。

第2回「特快スカイリゾート」投稿しました。

【A列車で行こう9】HRプロジェクト-第2回「特快スカイリゾート」 - ニコニコ動画

なんかこう、作っている本人としては、新しさと懐かしさが同居するような不思議な空間となっております。

以下、この動画について書いていきたいと思います。

車種について

はるラピをご存知の方は、このスカイリゾート号が京急2100形を改造した車両で運転されていたことを憶えておられるかも知れません。
しかしA9には2100形はない。仮にあっても赤色なのでそのままでは使いにくい。「スカイ」と名がつく以上、やっぱり青系統が望ましいわけです。
いろいろ悩んだ末、名鉄ミュースカイかなあ、特急じゃないんだけどしょうがないかな、と思っていたところ、そういえばAR4があるじゃん、ということに気が付いて即決となりました。

AR4というのはご存知の通り「A列車で行こう4」で登場した架空の車両なのですが、A4の発売が1993年、次作のA5が出たのが1996年末、そして今回のglobeの曲が発表されたのが1995〜1996年ですので、前回同様、また同時代性の強い組み合わせとなっております。

えらい豪華に見えますが、特急車両ではないんですよね。たぶん、全車両とも京阪8000系ダブルデッカーのような感じなのでしょう。動力とかどうしているのかというツッコミは野暮ってもんです。

動画の構成について

はるラピ15回での初登場の際、いろんな都合で冬の時期の紹介となってまして、ラピートが「冬のリゾートといえばスキーだけど、この街ではスキーも誘致できない」という趣旨のことを言い出すんですね。

  • それなら今回は新風鉄道水神支社を見習ってスキー場を作ろう
  • だったらBGMもスキーにちなんだものにしよう
  • 昔、JR東のスキーキャンペーンで使われた「DEPARTURES」はどうだろう
  • 調べてみたら、ニコニコ動画で原版使用が許諾されている
  • そしてうちにそのCDがある

ということで、今回の構成は決まりました。

はるラピと同じように、今回も、同じ路線を切り口を変えて何度も何度も紹介することになるので、変化をつける意味で雪景色にした、という面もあります。


オープニングは、まず、BGMを「DEGENERATE」にしようということを決めていまして、この「シャーン」という美しい和音に合った、凛とした感じの映像がほしかったのです。
そこでアンドさんに「晴天の雪景色」を出す方法を教えていただきまして、冒頭の映像として使用しました。

やり方を書いておくと、

  1. エディットモードでファイルの保存画面を開き、例えば「月=2月」「天候=雪」とする。設定した時点で天候が切り替わるので、保存自体はしなくてもいい。
  2. その後、月を雪が降らない月(例えば10月)に変更する
  3. 保存画面をキャンセル
  4. 時間を進めて少し待つ

となります。

ただ、その後短時間で緑色の地面に戻ってしまうので、あまり長時間の録画はできないというところに注意する必要があります。


雪景色に変わるところの解釈や評価はいろいろとあると思います。
天候や季節を切り替えるのはjijiさんの得意技で、例えば【A列車で行こう9】新風鉄道水神支社 最終話 - ニコニコ動画などで多用されているのですが、それを、BGMのSEに合わせてすごくあざとい形でやった、ということになります。
切り替えのタイミングについては、DEPARTURESのサビを早井灘駅の出発に合わせるためなのですが、このタイミング自体に意味を持たせられないのが少し残念なところではあります。

動画のコンセプトについて

今回は、「列車に乗っている気分を味わえる動画」ということをコンセプトにしています。

  • 最初に列車が入線してきてドアが開くという演出、これは【A列車で行こう9】ニコニコ鉄道 高崎支社 第10話 ~特別急行発車~ by 伊東線の人 ゲーム/動画 - ニコニコ動画【A列車で行こう9】New Urban Center Kozu-4 by Loas ゲーム/動画 - ニコニコ動画の演出方法をお借りしたというか、真似したというか、まあともかく参考にさせていただいております。
  • 画面右下に置いたiPodらしきものは、車内で聴いてますということをイメージしていただくための小道具。その効果のほどはわかりませんが。何か、画面に動きをつけられるからといって意味なく波形表示に依存するのはどうなんだろう、と以前から思ってましたので、自分ならこういう形で使いますという意味合いもあります。
  • 停車駅以外について駅名表示を全面的にカット。列車に乗車している時に、通過駅のことなんかほとんど気にしないからです。これまで見た動画の中でも、そっちの方が「乗っている」感が出ていたように思いました。
  • 前作で多用した走行中の俯瞰カットインも省き、長時間停車する早井灘駅と秋葉ヶ原駅の2箇所に絞っています。本当は早井灘も不要なのですが、さすがに間が持たないというのもあり。
  • 「乗っている気分」だからといって、LED表示とかを具体的に出す、というのとはまた方向性が違うのです。視聴者の想像力を喚起するための素材を提供したいという立ち位置です。だから、画面上部の英語での案内も、それっぽいけれどなんか違う、けれど車内案内のイメージはできる、という程度の表現にとどめています。
画面構成について

これはもう、パッと見てわかる通り、下記の動画を参考にさせていただいてます。

【A列車で行こう9】慧陽道昼特急で行こう<高速バス> by たかちょ ゲーム/動画 - ニコニコ動画

この動画の感想を書いた時に、「ほとんどのオブジェクトを傾けて置く方法はいつか真似したい」ということを書いたのですが、今回、リゾート快速らしいわくわく感を出すために、スクエアな画面ではつまらないと思い、真似をさせていただきました。
ただ、右下に置いたAR4が宙ぶらりんになった感じが少し心残り。画面下端にくっつけとけばまだよかったのでしょうが。

マップについて
  • 田野駅(H12)……リゾートという感じではないので今回はあまり採り上げていないのですが、田園主体の風景。都市部に近いため住宅が比較的多め。駅の北側には陶芸工房などが集まったエリアがあり、それが観光資源といえるでしょうか。
  • 秋葉ヶ原駅(H13)……葡萄畑がありワイナリーがあるなら、ってことで、山梨県の「勝沼ぶどう郷」をモチーフに、葡萄畑主体としました。動画中で「秋葉ヶ原ぶどうの郷」として紹介される部分は、ワイナリー見学、ワインとそれに合う料理を楽しめるレストラン、村一面の展望と天然温泉が楽しめる宿泊施設……という想定になっています。
  • 金山駅(H14)……山間部の拠点駅。A21C版と違って3線となっていますが、これはA21Cでも本当は3線にしたかったんです。仕様上それができなかったのでやむなく4線にしていました。ホームの数が減った代わりに引上げ線を設け、容量不足を補っています。付近では一番大きな街ということで、ちょっと興ざめなコンビニなんかも進出してきています。


ということで、今回はここまで。