君と、A列車で行こう。

鉄道とシミュレーションゲーム「A列車で行こう9」を中心に綴るブログ。当面、東北地方太平洋沿岸の訪問をメインにしています。

食べ物の話のようでいてそうではない話。

外にメシを食べに行くと、一般的な料理ではなく、複数の要素を折衷したような創作メニューっぽいものが好きだったりします。例えば、和食向けの食材でスパゲティとか、お好み焼きの具材に見慣れないものが載っていたりとか。

それは、初めからそういうメニューとわかっているから、どんな味なのかに期待と不安はあるにせよ、安心して食べられます。


最初は「こういう料理です」というものを出しておいて、食べてる途中で、別の料理の要素を混ぜてくるというケースもあります。ソース焼きそば食べてたら、カルボナーラソースを途中からかけられたりとか。すごく驚きますが、あわせてみると複数の料理法が織り成すダイナミックさもあって、「これすごくおいしいじゃん!」と思ったりもするのです。

サプライズという面では評判がいいらしく、そういうことをやりだす店がすごく増えまして。一部には「もう飽きた」という声もあるのですが、お客向けというよりは、実は店主同士でメニューを融通しあうのがとても楽しいらしいです。

最近では、カレーを売り物にする店が勢力を拡大しているようで、ある時、新メニューとしてイカのバター焼きを出してもらって、1つ2つつまんで「おいしいじゃん!」と思ったところ、「実はこれはカレーのトッピングなんです」ってことでやっぱりカレーの具になってしまいました。「またカレーか!」とがっかりしたのですが、気づかないほうが悪かったのです。

どこの店に行ってもそういうことをやっているので、「たまには同じ料理を最後まで食べさせてくれよ」とも思うのですが、ある時、そう文句を言ったら、ある店の主人から、「なんでそういうことを言うのかちゃんと説明してくれ。気に食わない」と怒られてしまいました。


そんな中、最初から、ここにご飯と8つの具材があります。これをかき混ぜて食べてもらいます、と初っ端から宣言してくれた店があって、とても清清しかったのだけれど、そこにもなんだか予想していなかったものが次々と混ぜられていっております。一部、店のスタッフが変わったりしているようで、今後どうなっていくんでしょうか。


混同してはいけないのは、例えば熊本とんこつラーメンが売り物のらーめん亀王では、「生姜は最初から入れてはいけません。半分食べたところで一掴み加えてください」ということが書いてあります。確かにそうすると、とんこつスープでまったりした口の中に生姜の刺激が加わって印象が変わります。「一掴み」というところが大事。元の基本をしっかり保ったまま、若干変化をつける、というのは全然ありだと思うのです。