君と、A列車で行こう。

鉄道とシミュレーションゲーム「A列車で行こう9」を中心に綴るブログ。当面、東北地方太平洋沿岸の訪問をメインにしています。

「過密ダイヤ」「直通運転主義」のアンチテーゼとして

春絹新聞第二編集部 : 私流のダイヤ作成法(11)

どうも、先日の他のブログから、制作論的なところ - A列車でニコニコとで書いた、「過密を追求するだけがダイヤじゃない」という主旨の内容を、待兼さんにだけ向けて書いたと思われてしまったようで、それは私の文章のつたなさに原因があるのですが、過密ダイヤを追求する人は、それはそれでありだと思っています。
ただ、ダイヤにこだわる、ということを掲げる人が、みな口をそろえて過密だカオスだというのは、それもワンパターンだなあ、という印象があるのです。


また、ダイヤへのこだわりを特に表明しない場合の開発でも、広いマップに縦横無尽に路線を敷きまわし、複雑な直通運転で、どの線区からも便利に利用できるようにする、というパターンがよく見られます。たしかに現実のJRにもそういうところはありますが、作品として見せるという観点から言うと、どの路線も同じようにダイヤ設定していると、マップ全体の印象がどこをとっても似たり寄ったりになりますし、そういうシリーズが多数あると、ニコ鉄全体が似たり寄ったり、という感じを受けてしまいます。


なので、要は、先陣切ってて実績がある人はともかく、後から続く人はちょっとは工夫しようよ、ということを言いたいわけです。
上に挙げた、過密ダイヤ・カオス駅至上主義的なものや、どの路線にもまんべんなく優等列車を、というようなものの対極として、「各駅停車のみの並行ダイヤであっても、それは立派なダイヤである」というのは、少なくとも今のA列車動画の潮流の中では、ワンパターン化・マンネリ化を避けるうえで有効な考え方だと思っています。


ただ、優等列車を走らせる理由の1つは、A7やA8のゲームシステム、つまり、乗客は必ず次の停車駅で降りる、というところにあるのかもしれません。このシステムでは、発展した駅の乗客を、各駅にまんべんなくばら撒くのが、各駅を発展させる近道でしょうから、発展した駅と周辺各駅をダイレクトに結ぶ列車を設定するというのは、理解できるような気がします。
そういうゲームシステムとの兼ね合いは、どうしても悩ましいことの1つですね。